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時期:2002年11月 〜 2003年3月 東京の「アミティを学ぶ会」は、2002年11月から2003年3月にかけて、連続講座を企画しました。テーマは、セラピューティック・コミュニティ(Therapeutic Community)です。日本では、「治療共同体」と訳されていますが、その目的やアプローチとはどんなものなのか?どんな現場でどのように実践されているのか?海外との違いは?TCが抱える問題やこれからの課題は? 日本の様々な現場で、セラピューティック・コミュニティ的な活動をされている方々をゲストに招き、お話をうかがいます。 締め切りは先着40名様とさせていただきます。お申し込みはお早めにお願いします。
◆会場 いずれも中央大学駿河台記念館(JR「お茶の水駅」徒歩3分) ◆参加費 一回1000円 第1回 『治療共同体とグループ』は好評のうちに終了しました。 <講師>武井麻子さん <プロフィール> 東京大学医学系大学院博士課程修了。精神衛生学専攻。修士課程在学中から千葉県の民間精神病院、海上寮療養所にて看護婦・ソーシャルワーカーとして勤務。その後、千葉県立衛生短期大学助教授を経て、現在日本赤十字看護学校教授、保健学博士、日本集団精神療法学会認定グループ・セラピスト(GT)およびスーパーヴァイザー。 <講義の内容> 治療共同体という言葉は、一般の人にはなじみがないと思いますが、第二次世界大戦後の英国で、戦争神経症の兵士たちの治療から始まった、精神科治療の方法論であり、哲学です。それは、人が精神障害になるのは、その人の弱さや問題というよりも、社会的関係のあり方の問題なのだと考えて、環境や社会のあり方を変えることによって人も変わって行こうというものです。治療共同体ではそのためにさまざまなグループ活動が営まれます。日本流の和気藹々とした家族的雰囲気のなかで互いに許しあって、といったものを想像しがちですが、実は、そこでスタッフも患者もお互いに言いたいことを言い合うという、痛みを伴うコミュニケーションこそが推奨されているのです。この方法は、精神科だけでなく司法や教育の分野にも応用されて、世界中に広まっています。 *ビデオ上映あり。 第2回 『障害を受け入れ、尊厳を取り戻す』は好評のうちに終了しました。 <講師>境屋うららさん <プロフィール> 1952年生まれ。生まれてすぐ重症の黄疸をわずらい脳性まひになる。愛情と信頼に結ばれた両親は正式な婚姻関係になかった。子ども時代は施設と養護学校で過ごす。和光大学人間関係学科卒業。在学中に2子を産み、その後第3子が4歳の時にシングルマザーになる。現在、25歳を頭に3人の息子は独立して子育て終了。著書に「空飛ぶトラブルメーカー」(教育史料出版会) <講義の内容> ビアカウンセリングは障害を持つ仲間のあいだで広がってきているもので、障害を受け入れ、自己尊厳を取り戻し、仲間とつながりあい障害者の自立生活運動に立ち上がっていくために力になるものです。この10年、障害者自身が仲間の障害者に必要な援助を提供する「自立生活センター」が多く立ち上げてきました。ビアカウンセリングが厚生省の施策にも盛り込まれたのも、この動きがあってのことでした。私は、日常的に介助が必要で必然的に子育てにも誰かの手がいります。子ども達が思春期になったときには、親ではない、小さい時から知っている人として何かと相談でき(親子ともに)、助かりました。よく考えてみれば、子どもに対する手当やセラピーや支援はあっても一番子どものそばにいる親は十分なサポートはなく、何か問題が起これば責められるばかりです。ビアカウンセリングの経験もあるので、親の、特にシングルマザーの現状を考えて変えていくために、自立生活センターの親版「親支援センター」ができたらいいなと思っています。 第3回 『非行少女とともに』は好評のうちに終了しました。 ('03.1.25) <講師>緒方絹代さん <プロフィール>熊本県出身。福岡教育大学を卒業後、法務教官として、筑紫少女苑、愛光女子学園、京都医療少年院で12年間、非行少女達の立ち直りの支援をする。退職後、講師として、非行少年への音楽療法を行う一方、スクール・サポーターとして、中学生の非行や不登校、いじめなどの問題に関り、支援の対象と活動範囲を広げている。 <講義の内容> 生まれてたった十数年で、強制的に人生のやり直しを迫られる人達がいます。彼らは、少女であっても、「少年」と呼ばれます。私は、そんな少女達と一緒に、立ち直りの道を模索してきました。少年達は、それまでの人生でつまずきを経験しており、それがうまく手当てされずに育つ中で、間違った適応として非行を身につけています。少年院の中には、寮単位で小さな共同体が成立しています。寮では、担任を中心としたいくつかの擬似家族が構成され、この共同体の中で、少年はこれまでくすぶってきた問題や親子関係を再現します。ぶつかり合い絶えず揺れ動く中、一緒に暮らす仲間や教官達と苦難を共にし、問題に向き合います。そして、一見仲間や課題に苦悶している日々が、実は、これまでの自分との戦いだったと気づき、彼らは自分自身を取り戻していきます。それは、まるで「育ち直し」の過程ともいえるでしょう。彼女達との壮絶な日々が教えてくれた、人にとって大切なものとは、立ち直りとは何かということを、具体的なケースとともに、私なりに提示したいと思います。 第4回 『薬物依存症からの回復と活動』は好評のうちに終了しました。 ('03.2.19) <講師>倉田めばさん <プロフィール>Freedomのコーディネーター。専務理事。大阪ダルク設立者。薬物依存回復施設、大阪ダルクを9年前に設立。解毒後の薬物依存者の手助けを主体に活動を続けてきたが、2001念年7月より大阪ダルクが大阪精神障害者小規模作業所として認可されたのを機に退職。大阪ダルクの向かいに、オフィスを構え、新団体「フリーダム」を多くの賛同者とともに設立。薬物依存症からの回復支援を多角的に捉え、新たな社会資源を作り出すために奔走している。薬物依存当事者。 <講義の内容> 毎日の活動に加えて、ご自身の薬物依存症からの回復の経緯を話していただければと考えています。 第5回 『子どもたちと暮らして思うこと』 ('03.3.15) <講師>三好洋子さん <プロフィール>1951年、中国山地の山奥に生まれる。小学校と高校は分校。木下恵介監督のテレビドラマ「記念樹」を観て「孤児院の保母さんになりたい」と思ったことがきっかけでこの業界に入る。高卒と同時に上京。保育所に8ヶ月、養護施設に4年間勤める。その後昼間法務省保護局で雑誌の編集の手伝いながら夜間学校に通い保母の資格を取る。編集部で憩いの家を取材したことがきっかけで1977年から憩いの家で寮母となり子どもたちと一緒に暮らす。もう一度生まれてくるとしたらやっぱり女に生まれたいし、憩いの家の寮母をさせて欲しいと思っている。 <講義の内容> 「憩いの家」は自立援助ホームといって、いずれも家庭に問題があったことが原因で、思春期になって社会の一員として大人になる入り口でつまずいてしまった15才から25才くらい青年たちを対象に生活を共にする施設である。同様の施設は全国で20数ヶ所、都内で8ヶ所あり、家族単位で行っているところから、20人くらいの男子寮・女子寮として運営しているところまで形態はさまざま。形態による優劣はなく、その子どもにとってどの形態が適切かで入居先を決める。入居の経路も、児童相談所、養護施設、家庭裁判所、保護観察所、少年院、福祉事務所などきわめて広い。「憩いの家」では「暮らし」を大切に考え、設立当初から少人数(一軒の家が男女6名の定員)の単位で運営している。子どもたちが抱えて苦しんでいる問題は、何年もの日常生活の中で生じたことであるから、日常生活(暮らし)の中ですこしずつ回復してくれることを願ってである。「憩いの家」は子どもたちの出発の場所でもあり、疲れたら一休みする場所でもある港のような存在なのである。 |
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©アミティを学ぶ会 2000〜2004. |
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