ANITYロゴ/希望の星が輝く
アミティって何?

 AMITYとはラテン語で友情・友愛を意味し、米国・アリゾナ州を拠点とする犯罪者やあらゆる依存症者の社会復帰を支援する非営利団体です。治療共同体(TherapeuticCommunity)と呼ばれる心理療法的なアプローチで、今までの生き方を見直し、新しい価値観を育み、そして人生に向かいあうために、定期的にワークショップを行ってきました。世界的に有名な精神分析家アリス・ミラーの考え方に沿って、なぜ犯罪を犯すようになったのかを子ども時代にまでさかのぽってみつめ、それぞれの傷を受け止めるという作業を行います。20年間試行錯誤を続け、全米で最も効果のあるプログラムのひとつとして注目されてきました。

どんな人たちがケアを受けているの?
刑務所の男性が金網ごしにこちらに微笑む

 アルコール及び薬物濫用者から、社会に適応できないあらゆる問題を抱える人々まで広範囲にわたります。裁判所の判断によって、刑務所など矯正施設に拘留されるかわりにアミティに送られてくるケースや、友人や親族によって連れてこられるケースなども。カリフォルニア州ドノバン刑務所では、アミティが薬物依存者のためのプログラムを実施しています。そのアミティ施設での調査では、ケアを受けている人の平均年齢は31歳、逮捕歴の平均は27回、90%が少年時代から問題の兆候を表しはじめており、そのほとんどが少年院などの施設で暮らした体験があります。「警察、裁判所、刑務所と、行く先々で『被害者にしたことを反省しろ』と言われ続けてきたけど、いったい何をどのように反省していいのかわからなかった」と彼らはロにします。アミティによると、多くが子ども時代に何らかの虐待を受けており、その記憶を抑圧することによって他人への共感や反省が生まれにくい状況が作り出され、よって犯罪や自傷行為に至るのだといいます。

どんなプログラムが在るの?
プログラムのひとつでキャッチボールをしながら語り合う

 アミティが独自に運営する開放施設(20万平方メートルの、塀もフェンスもない敷地)で、100人程度が一定期間生活を共にする共同生活プログラム、刑務所内で受刑者が中心となって行う刑務所内プログラム、社会復帰後のフォローアップ・ケアや訪問サービスなど、広範囲にわたる支援を行います。また、ファミリー・セラピーや子どもへのプレイ・セラピーなど、問題をかかえる本人だけではなく、家族へのケアも充実しています。共同生活プログラムの年間予算は300万ドル。各種財団や政府機関からの助成金が主な資金源です。

スタッフはどんな人たちなの?

 スタッフの多くは以前、受刑者だった体験をもつ人たちです。アミティのプログラムを受けた後、専門的なトレーニングを受け、カウンセラーの資格を取り、インターンをつとめた後、ようやくスタッフとして認められる、というのが典型的なパターンです。刑務所内プログラムでは、服役中の受刑者がスタッフとして働いています。彼らもまた、子ども時代に深刻な虐待を受けた被害者です。

どんな効果があるの?
悲しみを吐き出す女性たち

「変わることは難しい。ここにいる仲間は私が失敗することを許してくれ、そのことを責めることなく支えてきてくれた。責任あるひとりの女性として、そして母親として変わるためには何が必要なのか、私自身がそのことに気付くように手助けしてくれました」(参加者の言葉)
 再犯率の低さに定評があります。ドノバン刑務所では、一般の受刑者の再犯率が63%のところ、刑務所内のアミティ体験者の再犯率は26%、半分以下にとどまっています。また、再び犯罪を犯したとしても、犯罪の内容が軽くなる傾向にあります。社会復帰後も麻薬に手を出したり、問題行動に走らないように、継続的なサポートを行っています。

©アミティを学ぶ会 2000〜2002.
 HOME | シンポジウム/勉強会 | What's NEW? | アミティって? | スタッフ | 学ぶ会について
 資料・リンク |