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■仙台実行委員会・事務局 花田洋子■
「最後のビデオ『フェイス』に涙が出ました。真に話をしに来てくれて感謝します」「研究室の掲示を見て何となく来たけれど、メモを取るのも忘れるくらい魅力的だった。内容も構成もすばらしく、スライドの文を資料にしてくださって大変うれしい。自分の目標とする治療スタイルなので実践できるようになりたい」「不安と期待半々に来たけれど、通訳の方のおかげですばらしい仕事をしていることにびっくり。新鮮で深い内容だった」「この話を聞くまでは、罪を犯した人は権利を持つのだろうかと思っていたが、改めることができて良かった。社会に復帰させようという取り組みに経緯を表す。それにひきかえ断罪すればよしとする日本の非人道性を改革せねば」「参加者が多く、質疑も活発で真剣な姿勢が伝わってきた。ご自分をさらけ出して発表してくれてありがとう。ご両人の事を祈っています」
これらは、4月7日の講演会に関するアンケート76枚回収のごく一部です。何度実行委員会を開いても、参加者のメドが80人しかつかない不安。本当に聞きたいと思っている人たちに案内は届いているだろうかという不安。しかし会場は一気に300人、満席。うれしい。ナヤさん、ベティさん、感動と勇気をありがとう。
〓〓〓〓〓〓以下は仙台のワークショップに参加した方から寄せられた声です。〓〓〓〓〓〓
「一切れのパイ」 鈴木美恵子さん
椅子が30、大きな一つの輪に並んでる。どこに座ろうか、前日の講演でナヤさんとベティさんの声、顔は覚えたものの、どんなワークショップになるのか期待と不安を抱え、腰を下ろした。
講義形式ではなく、仲間なんだから互いの顔を見るように円なんだとナヤさんが話し出す。7〜8人の小さなグループで自分の体験を話し、人の話を質問せずに聴く。ただそれだけなんだけど、心が次第にほぐれていくのが自分にもわかり、ここちよい。
大きなグループに戻り、歩きながら○○な人と○○じゃない人に分かれる。いじめられた事のある人、ない人と問われると、前者が多い。自分の経験をシェア出来る人と問われ、手があがってしまった。私にとってのあの時。職場での人間関係の悪さと流産。子どもを守りきることができなかった悔いが浮かんできた。話してるうちに感情が高ぶって泣きだしそうになる。それでも話したい。ようやく話し終えた時、ベティが抱きとめてくれた。そうだ私は優しく抱きとめてほしかったんだ。許せずにいた思いも、自分への悔いも、今の自分もそのまま全部。
朝9:30から午後2:00までの時間でやれる事は、パイのほんの小さな一切れだとナヤさんは言ったけど、私は確かに食べた。参加した仲間と一緒に。
「何かが微妙に違う感じ」 橋本美緒さん
今回のアミティ来日プログラムの中で、「ワークショップ」が行われたのは仙台の実行委員会が開催するものだけであったので、予定が発表された時点から是非行きたいと思っていた。参加してみて、私は不思議な感動に包まれた。5時間もの長いワークであったが、何やら胸のうちに沸き起こる、言い知れぬ安堵感と「感動」としか名付けられない感情に翻弄された。始まる前に、「このワークは人とのコミュニケーションの有り様を探るものだ」ということを話されたように思ったのだが、そのとき初めて顔を会わせたはずの人々との間に言葉にならない何かが通ったという実感を得たように思った。
参加者は約50人。最初に全員が輪になってワークの説明を聞き、紙を渡されて「初めて愛されていると感じたときのことを、初めてのけ者にされたと思ったことを書いてください。…」と4つの項目に書き込み、それを基に5人ずつのグループに分かれて自分のことだけを一方的に話をする。質問はしない。何かが微妙に違う感じがした。
そして、途中退席する人のために行う儀式が圧巻だった。その人に向けて全員がポジティブな言葉をかけて欲しい、という儀式。全員が奇妙な緊張と感動に包まれたのだ。
評価を離れた人との対等な出会いがあったと感じたのは、私だけなのだろうか。
■岐阜実行委員会・東海女子大学 長谷川博一■
参加者の中には、警察官、刑務所技官、行政職員、養護施設職員、教師、自助グループメンバー等が約半数、残りは一般です。参加者の感想は、アンケートに書かれていたように、かなり満足してもらえるものでした。アミティのお二人の話はもちろん、講師の話題にも関心をもってもらえました。
報道関係については、予告記事として新聞4社、報告記事として3社が取り上げました。テレビは当日のニュースで2局が放送しました。朝日の名古屋本社が、虐待について近々生活欄に大きく取り上げる予定です。
■埼玉実行委員会・事務局 設楽あづさ■
埼玉講演は当初の予定通り、4月11日午後6時から埼玉共済会館で行いました。準備不足と緊張感の足りなさで、当日になっていきなりそわそわし始めた主催者とは裏腹に、会場には講演開始30分前からちらほらと人が入り始め、最初のビデオ上映が終わる頃には100人の定員の会場がほぼ満席になっていました。
参加者の構成は厳密には分析していませんが、教育関係者や矯正施設の職員、臨床心理士等の専門家のほか、大学生や高校生なども多く、休憩時間を入れなかったこともありましたが、途中退席をする人も殆ど居ませんでした。この日は弁護士会の会員集会とぶつかってしまっていたことも考え併せると、埼玉県内で平日の夜に企画した催しとしては、かなりの盛況だったと言ってよいと思います。
講演は約1時間半で終了しましたが、内容については後日録音テープからできるだけ正確に内容を再現してレポートしたいと思っています。質疑応答は主として現在犯罪者や依存症者の矯正・治療の現場にいると思われる人、これからそのような仕事に就きたいと考えている人などからの質問が多く、ナヤさん、ベティさんもかなり疲れていたはずなのに、とても真剣かつ精力的に答えてくれました。
アンケートは合計50通、その内の約8割が今後も類似の催しがあったら参加したいと答えていました。今後さらに専門家とのネットワークを拡大するとともに、もっと一般層にこのような活動やその実績を知ってもらいたいと思っていますし、その素地はあるな、と実感した講演会でした。
■全国実行委員会・全体調整および同行 坂上香■
日本とアメリカでは土壌が違う。「被害者」への関心が高まっている時に「加害者の更生」は、反発を生むだけ。しょせん元犯罪者集団。カルトとどこが違うのか?日本に呼んでどうするつもりなのか? etc.........
アミティを日本に招こうと思い立った頃、このようなネガティブな声に、何度も押しつぶされそうになった。「画期的な試み!」とあちこちで吹聴し、一緒に活動してくれる人々を集めてきたものの、実は不安で不安でしかたなかった。しかも、予定日を過ぎてもアミティからはスピーチ原稿が届かない、パワーポイント(スライドをコンピューターで映し出すプログラム)は理解できない、資金は集まらない、のないないづくし。
しかし、2人の来日と同時に、そんな不安がウソのように吹っ飛んだ。行く先々で感動の嵐を巻き起こした2週間! 滞在中、休みがたったの一日という超過密スケジュールだったが、イヤな顔ひとつ見せず「エキサイティング!」を連発する二人。移動時間は作戦会議。合間をぬって少年院の訪問や数々のミーティングをこなし、連日連夜、3時間前後の講演会と深夜までの懇親会。複雑な質問にも真摯に応対し、疲れきっているだろうに、主催者、参加者、様々な形でボランティアとして関ってくれる人たちへの感謝も忘れない。ビデオ「フェイス」を見るたびに、そんな彼女達の気持ちや生き様がジ〜ンと伝わってきて、毎晩、私の顔は涙でぐちゃぐちゃになった。
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